ロサンゼルス自然史博物館の見どころを紹介 入場料やアクセスも解説

ロサンゼルス自然史博物館の見どころを紹介 入場料やアクセスも解説

更新日:2024/07/23

ロサンゼルス自然史博物館の見どころを紹介 入場料やアクセスも解説

ロサンゼルス自然史博物館(The Natural History Museum of Los Angeles County)は、アメリカの西海岸エリアで最大規模を誇る自然史博物館です。館内は、ロサンゼルスの歴史や恐竜の化石、骨格標本、鉱石、動物の剥製、古代文明の工芸品コレクションなど、見どころが満載。さらに、実際に触れて学べる子供向けの体験型展示も多く、家族連れにも大人気です。訪れる前に博物館の基本情報や展示内容を確認し、さまざまな展示を効率良く見て回りましょう。

ロサンゼルス自然史博物館(Natural History Museum)とは?

ロサンゼルス自然史博物(Natural History Museum of Los Angeles County)は、1913年に開館した歴史ある博物館です。開館当初は、“歴史・科学・芸術博物館(The Museum of History, Science, and Art)”として誕生しましたが、1961年に自然史や歴史に特化した”ロサンゼルス郡歴史科学博物館(現在のロサンゼルス自然史博物館)”と、アートに特化した”ロサンゼルス郡美術館(LACMA)”に分割。増改築を繰り返しながら、アメリカ西部最大規模のコレクション数を誇る自然史博物館として、現在も進化し続けています。

博物館のコレクションは約3,500万点に及び、45億年の地球史を網羅した内容となっています。大理石の壁やドーム状の広場、柱廊を用いた円形の建物が特徴的で、本館はアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されています。なお、博物館を舞台とした映画「ナイトミュージアム」シリーズの1作目(2006年)のロケ地は、ロサンゼルス自然史博物館ではなく、ニューヨークにある“アメリカ自然史博物館”です。

ロサンゼルス自然史博物館の基本情報

施設名 ロサンゼルス自然史博物館/Natural History Museum
所在地 900 Exposition Blvd Los Angeles, CA 90007
入場料 大人$18/学生(13~17歳)$14/シニア(62歳以上)$14/子供(3~12歳)$7/幼児(2歳以下)と会員は無料
※一部の特別展は一般入場券に加えてチケットが必要
営業時間 午前9時30分~午後5時(月~日曜日)
休館日 毎月第1火曜日、年始、クリスマス、独立記念日(7月4日)、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト Natural History Museum

ロサンゼルス自然史博物館の見どころ6つ

Leonard's Bakery ロサンゼルス自然史博物館には、セクションごとに魅力的な展示が行われています。ここでは、博物館の目玉でもある恐竜ホールをはじめ、ロサンゼルスの歴史が学べる展示など、6つの見どころを紹介します。

1.恐竜ホール/Dinosaur Hall

Leonard's Bakery恐竜ホールは、博物館の中でも特に見どころが多いエリアとして人気。“T-レックス”と呼ばれるティラノサウルスやトリケラトプスなど、巨大な恐竜の化石や骨格を見ることができます。レプリカと本物の化石が組み合わさった完全体として展示されており、スケールの大きさと今にも動き出しそうな躍動感が魅力です。

なかでも、ティラノサウルスの成長過程を学べる展示は圧巻。幼体、成体、老体の3形体が並べられているため、間近で観察しながらそれぞれの生態を比較するのも良いでしょう。また、階段を上った中2階から恐竜の展示を観察できるのもポイント。上から全体を眺めることで1つの個体としての存在が際立ち、その迫力をより肌で感じられます。

2.哺乳類の時代(動物の化石)/Age of Mammals

Leonard's Bakery哺乳類ホールでは、恐竜絶滅後の哺乳類の進化過程を学ぶことができます。展示品の中には、マンモスやサーベルタイガー、メガテリウムなどの数百年前に絶滅した巨大哺乳類の化石や骨格のレプリカも展示されており、そのサイズと迫力に驚くことでしょう。

また恐竜ホールと同様に中2階に繋がっているので、上から巨大哺乳類の化石や骨格を観察できるのも見どころのひとつです。さらに、人類の生態や歴史についても展示されており、哺乳類の代表ともいえる人類の進化過程を辿ることができます。

3.宝石と鉱物のホール/Gem and Mineral Hall

Leonard's Bakery宝石と鉱物のホールは、2,000点以上の美しい鉱物や岩石、宝石の標本が展示されています。高価で希少な宝石がコレクションされており、カリフォルニア州産の宝石をまとめた台“Gem Vault”をはじめ、世界最高峰の宝石がずらりと並んでいるのが特徴です。 また、金や銀などの地球上に存在する鉱物の成り立ちも学べます。

なかでも、特に注目したいのは宝石の保管庫。ここには、ダイヤモンドをはじめサファイアやルビーといった宝石と原石が展示されています。9.5ct(カラット)のフォスフォフィライトはなかなか見られないため必見。宝石が放つオーラに包まれながら、自然の美しさを堪能してみましょう。

4.アフリカと北米のジオラマホール/African and North American Diorama Halls

Leonard's Bakery1階と2階にあるこのホールでは、自然環境を再現したジオラマと動物のリアルな剥製の展示が楽しめます。アフリカのサバンナや北米の森林など各地の生態系と、動物たちが生活する様子が忠実に再現されているのが特徴です。今にも動き出しそうなポーズで配置されている、ライオンやトラ、ゾウ、ムースなどの剥製は必見。展示スペースに設置されている解説により、各動物の生態についても詳しく学ぶことができます。

5.ロサンゼルスの歴史/Becoming Los Angeles

Leonard's Bakery多様な文化が集まるロサンゼルスの歴史を学べる展示ホールです。トンガ族やチュマシュ族などの先住民文化からスペインによる植民地時代を経て、現代のロサンゼルスに至るまでの変遷を年代ごとに紹介しています。写真や絵画、先住民の工芸品、産業や工業機器などの展示を通して、ロサンゼルスの発展について深く理解することができるでしょう。なお、地元のアーティストによるインタビューや、ドキュメンタリー映像も見どころのひとつです。

6. ビジブル・ヴォルト(古代ラテンアメリカの工芸品)/Visible Vault

Leonard's Bakery古代ラテンアメリカの工芸品が展示されているセクションです。アステカ文明の高度な石工技術や、マヤ文明の碑文、写本、さらには南米の古代文明インカの工芸品など、貴重なコレクションます。展示品は文明ごとに分かれているため、各文化の特徴を詳細に学ぶことができます。これらの工芸品を観賞することで当時の文化や生活様式を知れるだけでなく、精巧なデザインや技術の高さに驚かされるでしょう。

ロサンゼルス自然史博物館の体験型展示5つ

Leonard's Bakery ロサンゼルス自然史博物館では、展示品を直接見て触れられる体験型展示が数多く設けられています。これらの展示は特に家族連れに人気があり、楽しみながら動物や自然について学べるのが特徴です。ここでは魅力的な5つの体験型展示について紹介します。

1.ネイチャーラボ/Nature Lab

Leonard's Bakeryネイチャーラボは、ロサンゼルスの自然環境について学べるセクションです。ここでは、ロサンゼルスに生息するクモやヘビ、ネズミ、カエルなどの生きた姿を観察でき、特に都会に住みつく動物達の適応能力について深く理解できます。また、野生動物や植物の生態だけでなく、身近な自然についても理解できるよう工夫が施されているのも特徴です。そのほかにも、体験型研究室の顕微鏡で微生物を観察したり、自然保護活動への参加方法なども一緒に学べます。

2.ディノラボ/Dino Lab

Leonard's Bakery研究者の作業を実際に見学できる本物の実験室です。1階の展示室内に併設されており、実験室で行われている作業は多岐にわたります。新しい化石の開梱と状態の確認や、破損部分の修復などさまざま。また、化石を長期間にわたり保存できるように適切な処置をし、写真撮影や図鑑作成などのドキュメント制作も行っています。定期的に教育プログラムやワークショップも開催されているため、これらのイベントを通じて化石の発掘、保存方法についてさらに深く学べるでしょう。

3.ディスカバリーセンター/Discovery Center

Leonard's Bakery 博物館の2階にある実際に触って学べる子供向けの体験型展示のセクションです。なかでも砂場で化石を発掘したり、恐竜の骨を組み立てたり、古生物学者の仕事を経験できる“プレイゾーン”は子供たちに大人気。そのほかにもさまざまな種類の昆虫が展示をされており、その美しさと多様性に驚かされるでしょう。また、生きた昆虫を観察しながら生態や役割について学べるのが特徴です。子供はもちろん、大人にとっても自然科学への興味が沸き起こる絶好の場所となっています。

4.自然庭園/Nature Gardens

Leonard's Bakery博物館の外に広がる自然庭園もみどころのひとつ。南カリフォルニア特有の半乾燥地中海性気候が再現されており、広さは3.5エーカーにも及びます。在来種と外来種を合わせた約600種もの植物を観察できるため、季節ごとに変わる花や木々の美しさを満喫できるでしょう。

そのほかにも、鳥や昆虫などの観察を楽しめるエリアや、フルーツや野菜を栽培するエリア“エディブルプラントセクション”もあり、リンゴ、イチゴ、サニーレタスが実る様子を間近で観察することができます。

5.鳥の館/Hall-of-Birds

Leonard's Bakery 鳥の館には、およそ400種以上もの世界中の鳥類の標本が展示されています。小型のスズメから大型のワシまでさまざまな鳥類を観察し、鳴き声など生態を学ぶことができます。特に羽毛の微細構造や色が発現するメカニズムについて詳しく学べるので、鳥類が好きな方には見逃せません。なお2024年7月現在、一部の展示は閉鎖中のため、事前に公式ウェブサイトで最新情報のチェックをおすすめします。

日本からロサンゼルス自然史博物館へ行く方法

Leonard's Bakery 日本からロサンゼルス自然史博物館へ行くには、国内の主要国際空港(成田、羽田、関西国際空港など)からロサンゼルス国際空港(LAX)への直行便を利用します。全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)、ユナイテッド航空、デルタ航空などが直行便を運航しており、フライト時間は約10~12時間です。

LAXから市内中心部へ移動する際、ライドシェア(UberやLyft)、タクシー、シャトルバス、レンタカーなどが利用できます。また交通公共機関を利用する場合は、FlyAwayバスでユニオン駅(Union Station)まで移動し、メトロAラインに乗車します。ヒストリック・ブロードウェイ駅(Historic Broadway Station)でメトロEラインに乗り換え、エクスポジションパーク/USC駅(Expo Park/USC Station)で下車。駅から徒歩約5分でロサンゼルス自然史博物館に到着します。

ロサンゼルス自然史博物館についてよくある質問

Leonard's Bakery ロサンゼルス自然史博物館を初めて訪れる際、事前に知っておきたいポイントを紹介します。

入場料金はいくら?事前予約は必要?

ロサンゼルス自然史博物館の入場料金は大人18ドル、子供7ドル、学生とシニア(62歳以上)は14ドルです。入場制限はなく、入口のチケット売り場で入場券が購入可能です。ただし日によっては混雑する場合があるため、事前予約が推奨されています。また、ロサンゼルス在住者は月曜~金曜日の午後3時~午後5時までは入場無料となっています。

駐車場はある?

Leonard's Bakery ロサンゼルス自然史博物館には、15ドル(1日)で利用できる専用駐車場が完備されています。ただし、駐車スペースは限られており時間帯によっては混雑している可能性があるため、早めに到着しておくのが良いでしょう。また博物館周辺には地下鉄やバスの停留所があるので、公共交通機関でのアクセスも良好です。

博物館を見学するのに必要な時間は?

ロサンゼルス自然史博物館の見学には、平均2~4時間を見積もると良いでしょう。ただし展示内容が豊富で見どころもたくさんあるので、1か所ずつ見て回る場合は時間を要する可能性があります。そのため特に興味のある展示について事前に調べ、ゆっくり見られるように計画を立てておくのがおすすめです。

荷物は預けられる?

ロサンゼルス自然史博物館には、荷物を預けられるクロークやロッカールームは完備されていません。また荷物制限は特になく、入口でのセキュリティチェックも行っていません。ただし、大きなリュックや荷物の持ち込みは展示品を損傷させる恐れがあるのでなるべく避けましょう。なお飲食物は持ち込み自由ですが、館内や展示物を汚さないよう注意が必要です。

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